合格点予想をUPするか迷いましたが、他SNSで数人のフォロワーさんから「択一式の合格ラインを予想してほしい」というリクエストがあり、私の予想を書くことにしました。
あえて、感覚や感情、忖度は入れず、数字的なデータ分析による客観的な合格ライン予想をします。
結論から言うと、社労士試験の択一合格ライン予想は、48点~49点です。
46点、47点待ちの方には辛い分析予想となってしまい、その点は本当に申し訳ありません…。
| 合格ライン予想 | 予想確率 |
|---|---|
| 48点 | 65% |
| 49点 | 30% |
| 50点 | 5% |

2026年社労士試験は、47点か48点という予想が多いですが、私個人の客観的な分析では、48点か49点と予想しています。
希望的観測で47点予想と出すことは容易ですが、それでは聞いてくださった方々に不誠実になってしまうと考え、悩み抜いた末、正直なところの分析予想を出すことにしました。
各予備校やボーダー当事者は、どうしても客観的データ以外の部分(願望・感情・感覚・忖度など)が入ってしまい、数字を正確に読み込むというプロセスの優先順位が若干下がることもあります。
私も、感情的には「合格ライン・基準点は47点」になってほしいと願っています。
ただ、感情と客観的分析は、切り分けて考える必要があります。
ここを一緒にしてしまうと、その途端に分析は分析でなくなるためです。
私自身がFXトレーダーとして、データ分析から確率論・期待値論を導き出し、10年以上やってきている経験からも、客観的データ・分析がいかに重要であるかも実感しています。
大手予備校などの利害関係が一切なく、合格ボーダーライン当事者でもないからこそできる、冷静かつ客観的な分析をしたいと思います(感覚論は抜きで)。

あくまで合格ラインの”予想”であり、”1つの見方”であって、必ず48点か49点になるわけではありません。できれば47点になって、昨年少なかった分の合格者を今年出してほしいと、個人的には祈っています。
47点で予想は置きたいものの置けない理由、その論拠を以下で記載します。
令和8年社労士試験の合格ラインが48点以上と予想する論拠
令和8年(2026年)社労士試験の択一式で、合格予想ライン48点以上と見る論拠は、おもに以下の5点です。
5点目だけは、私の体感を含みいれていますが、他はデータ分析によるものです。
合格ライン48点予想について、以下で詳しく見ていきましょう。
①TACデータリサーチの得点分布
TACさんのデータリサーチでは、平均点は46.1点。
過去に平均点が46点台だった2回については、合格ラインは48点で決着しています。
それよりも重要なのは、合格者の上位比率です。
簡単に言えば、TAC上位の何%までが合格ラインに乗っているか、という割合です。

通例では、TAC上位の44%~48%ぐらいのところが合格ラインになっています。昨年の合格ライン42点は、おおよそ上位46%でした。
では、今年の得点分布がどうなっているか見てみましょう。
| 得点 | 割合 | 累計割合 |
|---|---|---|
| 56点以上 | 10% | 10% |
| 53点~55点 | 11% | 21% |
| 50点~52点 | 16% | 37% |
| 49点 | 約6% | 43% |
| 48点 | 約6% | 49% |
| 47点 | 約7% | 56% |
| 46点 | 約5% | 61% |
47~49点で約19%というデータしか見えないため、49点以下はおおよその比率按分で仮設定してます。
上位44%~48%のレンジに該当する得点ズバリはなく、合格ライン48点で49%、合格ライン49点で43%という線がかなり近い位置にあることが分かります。
47点合格ラインとなると上位56%となり、さすがにこれは天下のTACさんと言えども上振れすぎで、現実的な可能性としてはかなり厳しいのではないでしょうか。
2025年社労士試験の難化により「本来合格できた方が滞留していた」メンバーが若干いることを想定しても、上限レンジ48%側のわずかに上、つまり上位49%=合格ライン48点と見るのが妥当と思われます。
➁TACの合格ライン予想47点も48点寄りか
TACさんの講評による合格ライン予想は「47点」で、分析自体はいつもリスペクトしています。
ただし今回に関しては、この数字だけを見るのではなく、その”中身”を見る必要があります。
まず、TAC分析によれば、全体平均点は33.7点予想で、これにより、前年から+5.3点になるため47点となる、としています(+5.5点なら48点になるため、この時点ですでに48点寄りです)。
しかし、実際には一般常識(問9)での複数解答が濃厚で、この0.2点程度を加味すると+5.5点。これだけでも、四捨五入の関係により+6点扱いとなり、合格ラインは48点になります。
また、「TAC平均点×73%」によって全体平均点を算出しているものの、この「73%」がやや論拠に乏しい数値となっています。
と言うのが、直近2年で見ると、全体平均点は「2024年:TAC平均点×73.56%」「2025年:TAC平均点×74.15%」と推移しています。
TAC講評においても、全体平均点に対するTAC平均点比率が上昇傾向にあることは認めている状況。
にも関わらず、今回の平均点算出では、直近2年間の数値より低い「73%」で試算しています。

結果として47点に着地するよう、保守的な前提を置いた可能性を完全には否定できません。実際、ツイートなどを見ていると、スクールでは48点の可能性も示唆されているようです。
本来であれば、少なくとも「TAC平均点×74%前後」で試算するのが自然な流れかなと。
そうすると+5.5点以上になり、合格ラインが48点になってしまうため、少し保守的な判断が入り、最終的には47点予想になったのではないか、と個人的には見ています。
ただ、予備校としても、あまり高い合格予想ラインは出しづらいという気持ちも分かります。これ自体は、やむを得ない部分ではないかと。
例えば、「合格ライン48点予想」で出してしまうと、47点以下の方は諦めて通学や通信を始める…しかし蓋を開けると合格ラインは47点だった…これはできるだけ避けたいところでしょう。
お申し出やキャンセル・返金など、莫大な労力と費用がかさんでしまいますからね。
迷ったときは若干低めのほうで合格ラインを設定しておいたほうが、安全策になる可能性も考えられます。
なお、近年の傾向から妥当と思われる「TAC平均点×74%」で算出すると、全体平均点は34.1点となり、前年+5.7点=合格ラインは48点となります。
③ユーキャン平均点8点以上アップ
2026年社労士試験の合格ライン予想で、衝撃的だったのがユーキャンさん。
ユーキャン平均点は、前年の34.4点→42.7点へ。なんと+8.3点ものアップとなりました。
これを額面通りに受け取ると、前年+8点=合格ラインは50点となります。
「さすがにそれはないので」「今回は上位層の入力もいつもより多かったので」という前置きのもと、最終的には48点ないし49点という予想に着地しています。
ユーキャン講評によれば、だいたい上位層が与える影響度が3%ぐらい増えたのでは、という見立て。
通常は、全体平均点が「ユーキャン平均点×17%ほど低くなる」であるところを、「ユーキャン平均点×20%ほど低くなる」で算出したとのことです。
例年、一般受験層に近いユーキャンさんの精度は非常に高く、おそらくおっしゃってることは、ほぼ近い線に行っていると思われます。
とすると、
いずれにしても、合格ラインは48点、場合によっては49点となる可能性もあり、このいずれかで決着するのではという予想は、一定の整合性があるものと考えられます。
また、「今回は上位層の入力が増えたからUPした」という観点は、あくまで「一部」であり、そこまで大きな影響を与えるほどではないと見ています。
ユーキャンさんの3%程度の影響という見解からして、1,200人の3%なので、数十人程度、例年より上位層が流れ込んだだけではないでしょうか。
④易化による中堅層・下位層が受ける恩恵
2026年社労士試験の合格ライン予想では、「易化によって上位層の受けた恩恵が大きかった」という考え方が主流ですが、私はむしろ逆の見方をしています。
ここまで易化すると、これは上位層のみならず、中間層~やや下位層にも相当な恩恵があったものと見ているためです。
1905年の日本海海戦に例えれば、射撃訓練に優れた予備校勢・上位層の強みを出せるのは「天気晴朗なれども、波高し」の試験です。
一方、今回の試験は「天気晴朗にして、波低し」だったため、日本連合艦隊だけでなく、バルチック艦隊側の砲撃もかなり当たった…そういう試験だったと見ています。
ものすごい極端な例を出せば、例えば高3レベルの学力のある高2生Aさんと、高1レベルの学力しかない高2生Bさんがいたとしましょう。
この同じ高2生の2人で比較すると、イメージがつきやすくなると思います。
- 難化して高3レベルの出題→Aさんは解けるが、Bさんは解けない=差がつく
- 標準的な高2レベルの出題→Aさんは解けるが、Bさんは解けない=差がつく
- 易化して高1レベルの出題→Aさんは解けるし、Bさんも解ける=差がつかない

極論すると、今回の社労士試験は、予備校勢のアドバンテージを出しづらい白兵戦になったと分析しています。通信や独学でも十分に太刀打ちできる試験内容でした。
もちろん、すべてが上記③に該当するわけではないですが、今回の社労士試験の内容を見ると、③寄りの傾向はあったと思われます。
私自身も解いていて、「これではあまり差がつかないなぁ」「もう少し通達とか難しめの問題も出してほしい」と感じました。
過去最難関だった昨年(令和7年)の社労士試験を受けて、かなり難問対策もしていただけに、肩透かしを食らったような感覚にすらなった…というのが率直な感想です。
つまり、「TAC平均点が上がったのは上位層のみが恩恵を受けたため」という論点は、一般層の多いユーキャンの平均点+8.3点によって、おおむね否定されたものと分析しています。

もともとハイレベルだった安全普及センターさんの平均点は、+2.2点しか上がっていませんでした。ユーキャンさんが+8.3点アップしている点を鑑みると、上位層は頭打ち+中間層に相当な恩恵があったことを裏付けるデータといえるでしょう。
今回の社労士試験の易化は、上位層だけでなく中堅層以下にもかなりの恩恵があった=全体平均点をそこまで下げない(むしろ押し上げる可能性もある)…という見解です。
「TACが+7.8点だけど全体は+5点程度で合格ライン47点」…という見方は、ユーキャン+8.3点により、積極的に肯定する論拠はなくなったものと見ています。
むしろ、+6.5点以上で合格ライン49点、という可能性も出てきたと考えています。
もちろん、「完全なる無勉強勢」にとっては、恩恵はそこまで大きくはなかったでしょう。
ただし、ここを裏付ける数字的論拠はなく、「見えている数字と過去傾向から、何が推断できるか」という分析方針とはそぐわないため、この論点は外しています。
⑤受験生の精鋭化
ここまでは、2026年社労士試験の合格ラインを「数字面」から論拠を持って見てきました。
最後に、これだけはあえて感覚論になりますが、私が実際に感じた点を1つ。
それは、今回の社労士試験は、受験生がかなり精鋭化した…分かりやすく言えば、ガチ勢の比率がだいぶ上がったのでは?と見ています。
上記はあくまで体感・推論・仮説であり、こればかりは数字的な論拠はありません。
ただ、2年連続で現場にいた受験生だからこそ感じた部分を、率直に記しておきました。
2026年社労士試験合格予想ラインのまとめ
今回の社労士試験合格ライン予想は、先ほどの「受験生の精鋭化」を除き、あくまで数字から見える論理的な予想です。
それも、TACさんとユーキャンさんの数字をベースに組み立てた論拠のため、偏りがないとも言いきれません。
ただ、過去を分析しても、最も精度が高かったのはTACさんとユーキャンさんなので、この2社を軸に合格ライン予想を組み立てることには、一定の合理性があるといえるでしょう。
予想は予想でしかありません。そして、この予想は、感情を入れずに数字的な論拠をもとに、淡々と算出した結果です。
私個人の心情としては、できるだけ合格ラインは低くあってほしいと願っており、47点になることを祈っています。
合格発表まであと5日。粛々と待ちたいと思います。
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